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十月のはじめ、私は植物の教師T君と一緒に学生を引連れて、千曲川の上流を指して出掛けた。秋の日和ひよりで楽しい旅を続けることが出来た。この修学旅行には、八つが岳の裾すそから甲州へ下り、甲府へ出、それから諏訪すわへ廻って、そこで私達を待受けていた理学士、水彩画家B君、その他の同僚とも一緒に成って、和田の方から小諸こもろへ戻って来た。この旅には殆ほとんど一週間を費した。私達は蓼科たでしな、八つが岳の長い山脈について、あの周囲を大きく一廻りしたのだ。
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