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田崎が佐世保より帰りて、子細に武男のようすを報ぜるより、母はやや安堵あんどの胸をなでけるが、なおこの上は全快を待ちて一応顔をも見、また戦争済みたらば武男がために早く後妻こうさいを迎うるの得策なるを思いぬ。かくして一には浪子を武男の念頭より絶ち、一には川島家の祀まつりを存し、一にはまた心の奥の奥において、さきに武男に対せる所行しわざのやや暴に過ぎたりしその罪? 亡ほろぼしをなさんと思えるなり。
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