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県令は野村盛秀のむらもりひでであったが、野菜を貰もらうと同時にこの顛末てんまつを聞いて、「矢島さんの流義は面白い」といって褒ほめたそうである。野村は初め宗七そうしちと称した。薩摩の士で、浦和県が埼玉県となった時、日田ひた県知事から転じて埼玉県知事に任ぜられた。間島冬道は去って名古屋県に赴いて、参事の職に就いたが、後明治二十三年九月三十日に御歌所寄人おんうたどころよりうどを以て終った。また野村は後のち明治六年五月二十一日にこの職にいて歿したので、長門ながとの士参事白根多助しらねたすけが一時県務を摂行せっこうした。
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