mm号人妻中出し夢に流れる琵琶びはのおと。「ば、ばかな仰せを」
しばらくしたら、めいめい胴間声どうまごえを出して何か唄うたい始めた。おれの前へ来た一人の芸者が、あんた、なんぞ、唄いなはれ、と三味線を抱かかえたから、おれは唄わない、貴様唄ってみろと云ったら、金かねや太鼓たいこでねえ、迷子の迷子の三太郎と、どんどこ、どんのちゃんちきりん。叩いて廻って逢あわれるものならば、わたしなんぞも、金や太鼓でどんどこ、どんのちゃんちきりんと叩いて廻って逢いたい人がある、と二た息にうたって、おおしんどと云った。おおしんどなら、もっと楽なものをやればいいのに。
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