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次は芸術家及および芸術批評家である。芸術家としてここに挙ぐべきものは谷文晁たにぶんちょう一人いちにんに過ぎない。文晁、本もと文朝に作る、通称は文五郎ぶんごろう、薙髪ちはつして文阿弥ぶんあみといった。写山楼しゃざんろう、画学斎ががくさい、その他の号は人の皆知る所である。初め狩野かのう派の加藤文麗かとうぶんれいを師とし、後北山寒巌きたやまかんがんに従学して別に機軸を出いだした。天保十一年十二月十四日に、七十八歳で歿したのだから、抽斎の生れた文化二年には四十三歳になっていた。二人ににん年歯ねんしの懸隔は、概おおむね迷庵におけると同じく、抽斎は画がをも少しく学んだから、この人は抽斎の師の中うちに列する方が妥当であったかも知れない。
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