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三家からはそれぞれ返信があって、中にも保さんの書状には、抽斎を知るために闕かくべからざる資料があった。それのみではない。終吉さんはその隙ひまに全快したので、保さんを訪ねてくれた。抽斎の事をわたくしに語ってもらいたいと頼んだのである。叔父おじ甥はここに十数年を隔てて相見たのだそうである。また外崎さんも一度わたくしに代って保さんをおとずれてくれたので、杏奴の病が癒えて、わたくしが船河原町ふながわらちょうへ往ゆくに先だって、とうとう保さんが官衙に来てくれて、わたくしは抽斎の嗣子と相見ることを得た。
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