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小原はしきりに三年のことを心配していた、いずれの中学校でも一番御ぎょしがたいのは三年生である、一年二年はまだ子供らしい点がある、四年五年になると、そろそろ思慮しりょ分別ふんべつができる、ひとり三年は単純であるかわりに元気が溌剌はつらつとして常軌じょうきを逸いっする、しかも有名な木俣ライオンが牛耳をとっている、校長転任の披露があってからライオンは十ぴきのへびを町役場へ放そうと計画しているといううわさを聞いた、また校長を見送ってからその足で県庁や役場を襲おそおうという計画もあると聞いている。
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18歳で大人の仲間入りをした美少女それから幾日もたってまもなく、甲斐は机の上を片づけて立った。顔を洗って寝ようと思い、襖をあけると、次の間に成瀬久馬がいた。灯のない部屋の暗がりに端坐しており、甲斐を見ると手を突いて、御用でございますかと云った。知らんとならば共に見よ、「どうなすったのです」