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私達は揃そろって出掛けた。学士の口からは、時々軽い仏蘭西フランス語なぞが流れて来る。それを聞く度たびに、私は学士の華やかな過去を思いやった。学士は又、そんな関わない風采ふうさいの中にも、何処どこか往時むかしの瀟洒しょうしゃなところを失わないような人である。その胸にはネキタイが面白く結ばれて、どうかすると見慣れない襟留えりどめなぞが光ることがある。それを見ると、私は子供のように噴飯ふきだしたくなる。
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