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最初、この作品は表装をつけて差し出すものかと存じましたが、三室戸伯は「単に作品のみの御下命であってみれば、とにかくこのままで差し出すがよろしかろう。その上陛下お好みの御表装を仰せ出さるるやも計られぬ、その時はまたその時のことといたしては如何」とのお言葉でしたから、ある表装師に相談いたしまして、蒔絵軸の仮巻かりまきに仕立て、白木の箱に納め、それを白木の台に載せて持参いたし、御所の御書院において御側近の方々に御面会申し上げ、たしかにお納めいたしましたから、いずれ高貴の御覧に入ったことと存じます。
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