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「心のうちでは、この春と共に、もっと早く病間を出たいと念じていたのですが、実は、貴公の安否が分るまでと、心待ちに、旁※(二の字点、1-2-22)かたがた、身の養生をもきょうまで長引かせていたところです。かく御無事を見とどけたうえは、それに懸る気残りもなし、同時に、安土城へ伺って、御処分を待たねばならぬ科とがもござれば、きょうこそ病褥とこあげの吉日、ここでお別れ申すことにする」
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